【ネタバレ注意】 青春ロボット  ifストーリー  笑顔の卒業式(仮)  @それが故に君が好きでコラボ小説
本作品は、 青春ロボットの 二次創作です。 そして、青春ロボット第一章のネタバレを少し含みます。



青春ロボットを読み終わった、或いは1章までは読んだ!! という人だけ読んで下さい。

それと本編に それが故に君が好きでの主人公の裕也君が出てきますが
どちらかというとこれは、 僕自身を投影したキャラクターになります。
それでは、青春ロボットを読んだ人は 下記をお楽しみ下さい。





















読んでない人は いませんね? それでは どうぞ。


青春ロボット if ストーリー  笑顔の卒業式(仮)






 夏休み中盤に差し掛かった頃のことである。

 僕はどうしていいかよくわからないまま、人気の少ない時間帯を伺って、団地の掃除をしていた。

 蔑むような声、憐れむような声、本来それは、何も感じないのだが、システムメモリーの30%程が

 こずえ、高田、大久保、その他学校について考えている。

 ただ、いくら考えても良い結論は出そうにない。

 新学期が始まっても、保健室登校と試験の参加のみになるのだろうか?

 何気なく報告した際、博士が何もない部屋にテレビとTVゲームのWiiとスマッシュブラザーズのソフトを気休めにと送ってくれた。

 ゲームに……いや作業に熱中している間は、たまに学校関連のことが意識からそれて

 ゲームをすることがメモリクリーナーの効果が如く思えるようになったが

 ふとした瞬間、また考えだすと再びシステムメモリーの30%をそのことが支配するのだ。

 そして、スマッシュブラザーズプレイ中にも時折思い出すことがあった。

 高田と大久保と一緒にスマブラのゲームをした時である。

 僕の操作するサムスの蹴りがマリオを吹っ飛ばす。

 そして、人間本来のアクションであろう、喜ぶというアクションを僕は行った。

『やった! やったー!』

 その喜んだ後には、高田と大久保が愉快そうに笑っていた。

『おもしれーな、零がこんなテンションになるのみたことねーよ』

『これからはそのノリでいこうよ。 絶対その方がいいって』

「……」

 ロボットの僕に感情はない、人間だとこの時は思い出す、懐かしむという思考になるようだ。

 そして、人間だとこの時、懐かしむという行為に関する人が、今何をして、何を思っているというのが気になるようだ。

 図書館と家を往復する日々、確かに、人間を理解するのには効率が良いと思うのだが。

 実際に誰かと仲良くなり、普段見ない一面を見たり、中学生が本来学校以外で何をするのかというのを見たり聞いたり出来るのは自分の生活の参考にもなる気がした。


 それから一番掃除に適した時間になった。

 団地が4棟と常に人は行き交うが、部分部分を掃除することは出来る。

 綺麗なのを喜ばない人は居ないわけで、学校に貢献できない今は、団地の人たちに貢献するしかない。

 それから、人が居ない所や、ゴミが溜まっているところを効率的に算出し、人の目に極力触れないように気にしながら掃除を始める。

……。


……。


……。

 3カ所目が終わったその時だった、偶然では無いようで誰かに監視させられているみたいだった。

 センサーの感度を良くして、掃除を続行するふりをしながら様子を伺う。

 中肉中背の男子生徒、顔をはっきりと確認しては居ないが、恐らく僕の設定と近い年齢だろう。

 団地の建物の影から此方をちらりちらりと見ながら

 時折胸をなでおろしながら深呼吸をしているみたいだった。

 状態は、緊張しているのだろうか。 脈拍も多い気がする。

「……」

 僕に危害を加えるつもりは無いようだ。 人の視線を掻い潜り石をぶつけたりする隙は、ざっと67回あったはずだ。

 それに手に何も持っている様子はない。

 危害を加えるつもりはない、では何が目的で僕を監視しているのだろう?

 ……そういえばこういうシチュエーションは最近読んだ本、昔読んだ本に度々出ていた気がする。

 となると僕が取る行動は一つだった。

 くるりと監視する中肉中背の男子の方を見て、かっこ良く セリフを吐き捨てるのだ。

「……こんにちは」
「こ、こんにちはっ!」

「夏らしい天気ですね」そういう予定だった言葉は、思いがけない監視していた男子から投げられた挨拶で止まった。

 ……それから、予期せぬ事態だったので、適した言葉をデータベースから算出することにした。

 一刻を争う状況で3秒あれば、なんとか……。

「手崎零君……ですよね? 僕隣のクラスの滝本裕也です」

「ご丁寧にどうも、ハジメマシテ、滝本裕也さん」

 それから、僕は、名前と顔しかデータベースにない滝本裕也と名乗る人物のデータベースを少し更新した。


 それから、僕は、滝本さんを家に招いた。

 予期せぬ来客だが、いざという時のおもてなし方法はメモリーにインプットされている。

 今は夏休み、氷を浮かべた冷たい麦茶が良いだろう。

 お茶菓子を出したいが、塩気のものが良いか、砂糖系のものがいいかまだ判断材料が足りない。

「お茶しかありませんが」

 そういって、最低限のものしかない部屋の真ん中におかれたちゃぶ台にお盆に載せた氷が浮かんだ麦茶のコップを配膳した。

「ご丁寧に有難うございます」

 僕に話しかける変わり者なんて思ったのだが、とても律儀で紳士的な様子が見受けられる。

「ゆっくりしていって下さいね」

 律儀な子だから、『ゆっくりしていって下さいね』の意味を履き違えて泊まっていったりはしないだろう。

「はい、ありがとうございます、一人暮らし大変じゃないですか?」

 ありきたりな質問が来た、既に回答は用意されている。

「大変に感じたのは2週間ぐらいですかね、親には電話をすれば良いわけですし自由気ままで逆に楽ですよ?」

『親』というと一般的には父か母を思い浮かべるだろう。しかし、僕はロボットなので両親はいない。

 とはいえ、いつでも生みの親の『母島博士』に電話しているので一切嘘はついていない。

「なるほどー……」

「はい」

「……」

「……」

 それから少し沈黙になった。

 僕は、半分を滝本裕也君の目的を考えることに、残り半分を何を会話すれば良いかについて頭を回転させていた。

 そして……またしても……。

「……あのっ!」

「……滝本君は……、あっ、はい、何でしょう?」

 話題を切り出すタイミングが被ってしまった。

 それから私はなんとか、滝本君に話題を切り出すよう促すことに成功した。


「えっと、余計なお世話だったらすいませんが……」

 相手は申し訳無さそうに話題を切り出そうとしている。悪意も敵意もない。

 その代わり自分なんかがこんなにでしゃばっていいのかみたいな謙虚過ぎる態度が見受けられた。

「いえいえ、何でしょうか? 遠慮無く言って下さい」

「少し前の球技大会、手崎さん凄く楽しそうでしたよね、でも今は……詳しく知らないんですが何があったんですか?」

「えーと……」

 考えるふりをして、滝本君の目的を数パターンに絞ることが出来た。


1 僕のことを心配してくれている。

2 僕のことを心配してくれているふりをしながら僕を陥れようとしている。

3 単なる興味本位で僕のことを調べようとしている。

……とはいえ、謙虚で紳士的な態度なので2と3は無いだろう。

 どうやら僕のことを心配してくれているようだ。

「覚えているか分かりませんが、球技大会で手崎君パスのアシストしてそれが点につながりましたよね?」

「嗚呼……はい、覚えてますよ」

「とってもクラスメートと仲良さそうだったのに何があったのかな……って」

「なるほど……その前に1つ、いや2つ質問宜しいですか?」

「あっ……はい」

 1つと言いかけたのを訂正して2つと言う、本来聞く予定ではなかった2つ目の質問も多分問題なく答えてくれるだろう。

「では、1つめ、何故僕を心配してくれてるんですか?」

「何故と言われても……うーん……、昔の僕みたいに一人ぼっちに見えたから……かな?」

「なるほど、 念のための2つめ、球技大会の件ですが、君が心配する理由やメリットと関係ありますか?」

「……あっ、えっと、実は、手崎君に紹介したい子が居て……というよりは手崎君と仲良くしたい子がいて……かな」

「なるほど…」

 それから少し話を聞いた所によると、滝本君は、イジメによる孤立があって、でも今は難なく過ごせていて、そして、イジメによる孤立を救ってくれた友達が居てその友達を僕に紹介したいとのことだった。

 そして、その友達が実は、僕が球技大会でのドリブルで抜いた人の一人だったそうだ。

 その友達曰く、『いつか勝負したい』とか『遊びたい』とか思ったらしい。

 それから、孤立した原因をどう伝えるかを冷静に分析する間、一緒にスマブラをすることになった。

 滝本君は、お世辞にも上手いとは言えず、僕が最初にプレイした20分後よりもうまくなることは無かった。

 そして、何故か、高田君と大久保君とスマブラをした日々がフラッシュバックしていた。

 結局ゲームは30分ぐらいで終わった。 滝本君には苦手な部類のゲームだったらしい。

 滝本君がやるのはRPGらしくて、 『オススメ(のRPG)があるから貸そうか?』 と言われたが

 お金の貸し借りも 物品の貸し借りも 人間関係をこじらせる結果になるため、『検討後に買ってみる』と答えた。

 久々に人と交流するのは、良い刺激になったと思う。やはり文学による理解も大事だが、実践も悪いものではない。

 そして、ほんの少しだけ、どうすればいいか、或いは、どうしたいのか。という気持ちに気づけた気もした。


 それから、状況を話した。

 帰ってきた言葉は、博士や研究職員がいう言葉と同じだった。

 ただ、予想外の質問が来た。

「一つ確認なんだけど、手崎君にとって、一番大事なクラスメートは誰?」

「大事……?」

 大事というのは、傷つけないように大切にしたいこと。

 ……思考回路が一瞬エラーになりかけたその時だった。

「好き……とか、一緒に過ごしたいな……とか、今何してるかなみたいに気になるみたいな?」

 滝本君は親切にヒントをくれた。

……ナルホド!…… そうなるとしたら……。
 
「高田君と……大久保君ですね」

「そっかぁ……じゃぁ……」

……!?……

「ちょ、ちょっと待って下さい!! ……時間を下さい、5秒でいいです」

「うん、……って5秒? ずいぶん短いね……あはは」

 3秒ぐらいでも大丈夫、いや、もう結論はでかけていた。

 大事な存在である高田君と大久保君を傷つけていたのだ。

 ただ、なんであれ僕は2人を傷つけたので僕が近づく資格はないだろう。

「滝本さん、少し質問良いですか?」

「うん?」

 疑問の答えが帰ってきたが、恐らく『OK』の意味だと解釈する。

「誤解の理由を説明するのは……どうなんでしょうか?」

「どう……って?」

「例えば、その……私がこずえさんとそうしたのは、初対面の滝本さんには流石に話せませんが理由があります」

「うん……? そうなの? なんとなーく分かる気がするんだけど、うん良いよ」

「……滝本君、もしかして……」

 ロボットだとバレた……?

 僕としたことが迂闊(うかつ)だった。 研究職員以外に話してしまうとは……。

「ぁ、いや、 話を聞く限りじゃ、こずえさんって人を手助けしたかったんだよね? 好きじゃなくてどちらかと言えば同情で」

「……へっ?……嗚呼、はい」

 どうやらロボットだとはバレていないようだ。そして 少なくとも、滝本君には僕の行動に共感してもらえたようだ。

 それはつまり、ひょっとしたらまた学校に行ける、いや、3人で過ごせるということじゃないだろうか?

 では、この場合、大久保君と高田君どちらから会いに行くのがベストだろうか?

 どちらかが傷ついているといえば、高田くんの方だ、今は流石に治ったと思うが大久保君の話を聞く限り、一時的な食欲不振と嘔吐の症状があったそうだ。

 となると、高田君に謝りに行くほうが先決だろうか?

 僕は少し焦った顔をしているのだろうか? でもその様子を少しにこやかに見守ってくれている滝本君がいた。

「あの、滝本君、大変恐縮では有りますが……」

「うん?」

 本当は博士や研究職員に電話をしたほうが良かったのかもしれないが今は取り込み中ではあるし

 僕は1秒でも早く行動に起こしたく、質問することにした。

「滝本君だったら、大久保君と高田君どちらに先に謝りに行きますか?」

 その問に、滝本君は予想外の答えを出した。

 しかし、滝本君の理由とシミュレーションは納得がいくもので、僕は、大久保君の家に電話をすることにした。

 着信音を聞きながら夏休みだから、出掛けている可能性を大に感じたが、意外な結果だった。

 下手をすれば、意外続きでヒートアップしかねない気がした、少し休んだほうが良いだろうか、そう思った気がしたが大久保君の第一声を聞いて、今は一刻も早く顔を合わせないといけないなと思い数分後には、家を駆け出し、お互いの家からそこそこ近い公園に向かう自分がいた。

 このことを博士に報告すれば、人間らしいと褒めてくれるだろうか?

 そして何よりも、傷つけてしまった2人を癒やすことが出来るだろうか?

…… 続く



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最後まで読んでいただきありがとうございました、
著者様に一番にエンディングを届けたいので中途半端ではありますが ここまでになります。

そして、 約33%まで読んだ 青春ロボットの残りを読んできます。(それだけしか読んでないのに 気持ち的にどうしても書きたくなった。
[2016/01/14 04:34] | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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